2022年11月10日

山内活良理事が日本歌人クラブ優良歌集賞を受賞

山内活良理事の『赤方偏移』が日本歌人クラブ優良歌集賞を受賞




山内活良さんの第一歌集『赤方偏移』が今年度の日本歌人クラブ南関東ブロック優良歌集賞を受賞した。
「この歌集は、一冊が十四歳で自死した娘への挽歌であり、受け入れられない父親の心情が、詩情豊かに最後まで流れていて印象深い。また同じ悲しみを担った妻への視点も冷静で思いやりがある」「視野の広さ、自分を視る客観性が、重いテーマだが暗くなりすぎないバランスを保っていて思慮深さを感じる」と高く評価された。作歌開始は五十歳近くだが、定年前後の悲哀、ふとした瞬間に自覚する老い、社会や世界に向けた静かな憤り、また故郷への愛が、時にユーモラスに、時に瑞々しい浪漫性をもって歌われている歌集である。
参加者を十八名に絞った授賞式が五月に埼玉会館で予定されていたが、COVID-19の感染拡大によって直前の中止となった。当日お祝を申し上げる機会がなくなったのが大変残念であるが、山内さんのますますのご活躍をお祈りしたいと思う。
(古志 香)



posted by tokyobifuka at 14:12| Comment(0) | TrackBack(0) | TOPICS報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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